EV 充電 旅行記

電気自動車で紀伊半島一周ドライブ旅行

奥さんと紀伊半島一周をやろうということになりました。実は紀伊半島一周ドライブは新婚の頃試みていて、いい思い出として今でも当時のアルバムを見返しています。ただ、紀伊半島一周ルートは和歌山県の南北を繋ぐメインルートであるにも関わらず、高速道路が全通しておらず、しかも湯浅ー御坊間がいわゆる暫定2車線高速道路で、渋滞の名所でした。一昨年、白浜まで行ったときひどい渋滞になって、このルート走破は断念していたのですが、2021年暮れに4車線化完成ということを聞いて決行。

紀伊半島一周ルート

しかし、このルート電気自動車にとっては心配な場所なんですね。つまり充電器の多い都会から離れるのです。特に紀伊半島の先端部分は暫定二車線高速すら通っておらず、しかも、和歌山県は道の駅の充電器を利用が少ないという理由で撤去するという電気自動車後進県。40kwhリーフとしてはかなりの冒険ルートです。

さてはて2月26日自宅を9時出発。河原町通りを南下して、第2京阪といういつものルート。とにかく早くつこうと先を急ぎますが、この日は気温が低く、高速でもあるので電費が伸びません。阪和道岸和田SAで休憩。さらに先へ進みます。このあたりは、関西の住人は海のバカンスで何度も通っています。奥さんはスキューバやってましたし、私は魚の飼育という趣味があるので、私たちが出会う前から、南紀はよく行ってました。結婚後も家族旅行で何度通ったことか。そして、思い出は真夏の渋滞。まだ阪和道が今のように紀南まで延びていない頃は有田市簑島の大渋滞は語り草で、2人して大盛り上がり。渋滞の話題で盛り上がるというのが、この夫婦の変なところか。

さて今回の目的でもあった湯浅御坊道路の4車線化は本当に堪能しました。やはり全然違う。冬ということもありますが、渋滞全くなし。快適快適。いやあ、高速とはすべからく4車線であるべきですね。残念ながら印南(いなみ)から先はまだ2車線。さてそろそろ京都から200km近くで、電池があやしい。予定通り印南SAで充電と思っていたら、堺ナンバーの先客がいる。冬だし、こんなところで電気自動車で来る人も少ないだろうと甘く見ていたのが、まずかった。堺からだと、まだそれほど電池減ってないだろうにとか思いつつ、しばらく待っていると、充電主が帰ってきました。「あとどれくらいかかりますか」と聞くと、まだ充電途中だったのに替わってくれました。しばしこの方と電費談義。最近電費が伸びないとおっしゃってましたが、たぶん冬のせいでしょう。印南SAで昼食。ここの天ぷらうどんには白浜名物のパンダのかまぼこがはいってました。

印南SAで充電。南紀は白浜のアドベンチャーワールドのパンダが大人気。天ぷらうどんにもパンダ蒲鉾。

さて昼食とると眠くなる癖がある私はここから奥さんかわってもらってちょっと昼寝。すさみIC直前で目が覚めました。現在の所、高速はここまで。それにしても紀伊半島もずいぶん先まで高速で来られるようになったものです。まだ先は工事してましたから、まもなく紀伊半島一周が高速で行ける日も近い!?

すさみICを出た直後に道の駅「すさみ」があり休憩。というよりここの道の駅に併設されている「カニとエビの水族館」が見たかったのです。ここのEVクイックに先ほどの堺のリーフがとまってました。印南SAで充電できなかった分ここで充電されていたわけですね。申し訳なし。「カニとエビの水族館」は規模は小さいですが、飼育状態がよく、また展示に工夫があって楽しめました。スベスベマンジュウガニ、カブトガニの赤ちゃんなど可愛かった。

すさみの「カニとエビの水族館」ここは来たかったのです

ここからはまた私の運転にもどって潮岬をめざします。ここは42号線の枯木灘。海と岩場の絶景が続きます。南紀は何度もきていますが、白浜を超えて枯木灘までくるのは何年ぶりでしょう。あっというまに本州最南端潮岬到着。先端の展望台で、本州最南端の地の看板をうしろに昔来たときと同じ位置とポーズで再現写真を撮ってみました。といって自撮りというわけにいかないので、もっていった昔のアルバムのコピーを見せて、見ず知らずの観光客に撮ってもらったのです。奥さん恥ずかしがったけれど、いい写真になりました。当時の写真と比べると、以前はあった展望台がなくなっていました。

潮岬の「本州最南端」の碑の前で30年前と同じ位置で写真

次は橋杭岩。ここは岩が波で浸食されて、橋の杭のように並んでいる名所です。ここでも同じ位置で写真をとってみようかと思ったんですが、当時は干潮、今は満潮で同じ位置ではとれませんでした。残念。

ここでもう夕方。やっと今夜のお宿の串本ロイヤルホテル。ここは電気自動車のチャージ機械が3台あるという話で、選んだのです。本当はチャージ機の予約をしたかったのですが、予約はできないけれど3台とも詰まるのはありえないという話でした。実際に行って見ると、普通チャージが2台。急速チャージが1台、全部あいてました。まあ、一晩で満充電できればよいので、普通充電しようとしたのですが、エラーの連続。使い方の説明もまずくて、どうやればいいのかわからない。仕方がないので急速充電にして、フロントに文句を言いにいきました。ホテル充電ではありがちですが、機械があるのに、フロントの人がその意味を良くわかっていないみたいでした。

串本ロイヤルホテル。高台の眺めのいいホテルでした。30年前の新婚当時はこんないいホテルには泊まれなかった。充電器は3台あるが、使い方がよくわからなかったのでホテルの人に苦情。すみませんねえ。これも充電環境をよくしようと思えばこそ。

急速充電の切れる30分後に様子を見に行くと、ホテルの人が来ていていろいろ機械の様子をみていました。そこで、「普通チャージ機の説明はわかりにくいし、急速チャージは急速という割にワットが低くてろくにチャージできないし、使いものにならない。このあたりしっかりしてもらわないと、電気自動車では来れませんよ」とさんざん文句を言っておきました。これがまた上層部に伝われば環境は改善されていくことを期待してです。ホテルの人には迷惑でしょうが、こうやって文句を重ねていけば、いずれはホテル充電環境も改善されるでしょう。結局、普通チャージがなんとか機能して一安心。

とりあえず風呂。海を望む露天風呂は気持ちよかったのですが、冬の風が強く、湯船からあがった瞬間に冷えあがりました。このときはまだ和歌山県もまんぼうが出ていて、5時半という早い時間から、和風レストランで二人宴会。やや濃い味付けでした。考えてみたら、ここは名古屋からも大阪からも等距離。白浜では少ない名古屋や三重からのお客が多いようです。5時半から呑んでたのですぐ眠くなって就寝。

二人宴会。懐石だけれど味が濃い。ここは名古屋文化圏と大阪文化圏の境界だなあと実感

2月27日は昨日早く寝たので、早起き。軍事侵攻があったばかりのウクライナ情勢などをネットやテレビでみます。ひどいことにならなければいいけれど。朝風呂からあがると丁度日の出。日の出の橋杭岩という絶景写真が撮れました。7時過ぎホテルバイキングで朝食。8時半には出発できました。電池残量はちゃんと100%になってました。このあたりの道の駅の充電はまったく信用できないので、ホテルの普通充電だけが便りです。

夜明けの橋杭岩 ホテルの部屋の窓から

走り始めの熊野灘は天気もよく最高でした。途中、道の駅「紀宝町ウミガメ公園」で景色を見ようと海岸へ。岩だらけで歩きにくい海岸でしたが、ウミガメがあがるという海岸で絶景でした。また奥さんとツーショット写真。ここは誰も撮ってもらう人がいないのでセルフタイマーで。さらに走って獅子岩で、また再現写真。鬼ヶ城もひさしぶりに行ってみました。

紀宝町ウミガメ公園近くの熊野灘海岸。誰もいない絶景二人締め。セルフタイマーで。

熊野で高速にはいったらあとはひたすら京都をめざすことになります。伊勢道でぶっとばしすぎたためか、あっというまに電池がなくなりました。安濃SAで電池残量は25%ぐらいかと予測していましたが、18%まで減ってました。ここで昼なので食事。伊勢カレーうどんというのを注文。安濃SAは伊勢や鳥羽に来たときにも充電に利用したことがあります。

充電終わってみると、17.8Kwh充電。これで50%回復しています。電費は5km/kwであればバッテリー40kwhで200kmはいくはずですが、だいたい150kmぐらいで0%になります。どうもこの残量パーセントはサバを読まれているようです。17.8kwhで50%ということは36kwhで100%。つまり1割はサバを読まれて余計に減った様に表示しているのではないでしょうか。まあゼロになるまで走るなということだろうけれど、ちゃんとそのままを表示してくれたらもう少し心豊かに走れるのにとちょっとニッサンを恨んだしだい。

あとは通い慣れた新名神から名神。京都東ICから帰宅するとまだ午後2時半でした。速い。前行ったときは早朝発、深夜帰りだったので、それだけ道が良くなっているんでしょうね。

獅子岩にて30年前と同じポーズ。この姿勢は60代にはきつい。看板が変わっている。

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